インド ダージリンファーストフラッシュ　【ミム茶園】

MIMティーエステートは1800年代半ばに設立され、かつてはイギリス人女性が所有していました。働いていた現地の人々はその女性を英語で「マダム」、ヒンディー語で「ミム・サーヒブ」と呼び、それが「MIM（ミム）」という名前の由来になっています。
この茶園では、創設当時に選ばれた品種が現在も育てられており、そのお茶には桃のような香り（ピーチノート）が感じられます。特にこちらのロットからは、その特徴が際立っていました。
このロットは、8～10ミリほどの若い芽だけを手摘みして作られています。お茶の色は淡い黄色で、口に含むとピーチの香りがふんわり広がり、飲んだあとも記憶に残る風味です。最初に「庭での焚き火（ボンファイア）」のような香りがあり、冷めてもなお花と桃の香りが残ります。
一般的なファーストフラッシュの紅茶は「青々しさ」や「タールのような香り」が特徴ですが、この紅茶にはそれに加えて、焚き火のような香ばしい香りとフルーティーなピーチの香りがバランスよく含まれています。特に焚き火の香りは、ウイスキーに含まれる芳香成分「フェノール系化合物」に似ており、ワインやウイスキーに詳しい方にはおなじみかもしれません。
雨の少ない環境下のこのようなストレス状態のもとで育った茶の木は、特に風味豊かな茶葉を生み出すといわれており、それはヴィンテージワインと同じです。
MIMティーエステートはHACCPおよびISO認証を受けており、エシカル・ティー・パートナーシップの会員でもあります。環境や労働環境にも配慮した、安心・安全なお茶です。
ぜひ、この桃と花の香りが楽しめる特別な紅茶を味わってみてください。